バンコクに赴任するご家庭の中には、幼児や小学生のお子さんをお持ちの方も多いと思います。バンコクには日本語で保育を行う幼稚園が十数園あり、さらに世界最大規模ともいわれる日本人学校があり小中あわせると約2,000人、先生だけでも200人ほど在籍している非常に大きな学校です。

このように多くの日本人の子供たちが生活するバンコクでは、学校以外の学習として塾や習い事を検討するご家庭も少なくありません。特に小さな頃から基礎学習を身につけたいと考える家庭に人気なのが、公文式です。

実はバンコクにも、日本語で学習できる公文教室があります。場所はスクンビット・ソイ39にある「バイオハウス」です。タイ国内には多くの公文教室がありますが、そのほとんどはタイ語で学べる教室で、日本語で学べる教室は現在こちらの1校のみとなっています。

今回はこの教室を運営されている白井先生にお話を伺いました。

バイオハウスの5階にこちらの教室があります。

バンコクで公文教室を運営する白井先生

白井先生はタイ在住26年のベテランで、これまでに数多くの生徒を指導してきた経験をお持ちです。スクンビット・ソイ39のバイオハウスにあるこちらの教室は、約16年の歴史があります。6年前に白井先生が以前の先生から教室を引き継ぎ、現在まで運営されています。白井先生は以前、公文タイランド本部の「カンパニーセンター」で勤務されていた経験もあり、公文式教育に長く携わってきました。

バンコクには以前、ソイ33やトンローにも日本語対応の公文教室がありましたが、現在はこのバイオハウスの教室のみが日本語に対応しています。現在こちらの教室では、白井先生を含め3名の日本人の先生と数名の日本語のわかるタイ人スタッフが在籍しており、幼稚園児から小学生、中学生まで幅広い生徒が通っています。生徒の約半数は日本人学校の小学生、残りの半数はインターナショナルスクールに通う日本人の生徒です。特に小学校1年生から3年生の生徒が多く在籍しています。

保護者の待合スペース

学べる教科

この教室では

  • 国語(日本語)
  • 算数
  • 英語

の3教科を学ぶことができます。

教室の様子と通い方

教室の広さは約100平米で、最大30名ほどの生徒が座れるスペースがあります。教室の外には待合スペースがあり、子供が勉強している間に保護者が待つこともできます。またバイオハウスのビル内にはスターバックスなどのカフェもあるため、そこで待つ保護者も多いそうです。通い方は基本的に週2回の通学スタイルで、あらかじめ曜日と時間を決めて通います。例えば「火曜日の16時と金曜日の15時」というようにスケジュールを決め、その時間に教室に通います。もし予定が合わない場合は、宿題のプリントを提出して新しい教材を受け取ることも可能です。

バンコクでは日本人学校の下校時間がほぼ同じ時間帯になるため、生徒が一度に集中してしまいます。そのため、日本の一部の公文教室のように「好きな時間に来て好きな時間に帰る」というスタイルではなく、時間を分けて通学する仕組みになっています。決まった時間に通うことで、生活リズムや学習習慣を身につけることにもつながります。

教室の定休日は水曜日と日曜日で、タイの祝日は休みです。
開室時間は以下の通りです。
月・火・木曜日:14:30〜17:30
金曜日:14:30〜18:30
土曜日:9:00〜15:00
生徒のスケジュールは1時間ごとに分けて設定されています。

小学校低学年の予習・復習に人気

最近は小学校の教育内容が年々増えていると感じる家庭も多いようです。例えば、以前はなかった英語の授業が1年生から始まるようになったり、バンコクの日本人学校ではタイ語の授業もあります。そのため限られた授業時間の中で、子供たちは多くの内容を学ばなければなりません。小学校に入ると、ひらがな・カタカナ・漢字、そして足し算や引き算など覚えることが一気に増えます。

公文では、こうした学習を入学前に準備することも、入学後に復習することもできるのが特徴です。例えば小学校入学前からひらがなや計算を学んでおくことで、学校の授業をスムーズに理解できるようになります。またすでに小学校に通っている子供にとっても、学校で習った内容を復習することで理解を深めることができます。

最近ではオンライン教材や市販のドリルなど、学習方法の選択肢も増えています。しかし白井先生は「勉強する習慣を身につけること」が最も重要だと話します。毎日宿題のプリントに取り組み、提出するという習慣を身につけることが、公文の大きなメリットの一つです。

インターナショナルスクールの子供にも人気

バンコクではインターナショナルスクールに通う子供も多くいます。そのような家庭では、日本語に触れる機会が少なくなりがちなため、公文で国語を学び、日本語力を維持したいと考える家庭も多いそうです。また、日タイハーフの家庭で日本語教育を強化したいという理由で通う子供もいます。

インター生やハーフのお子さんも多く在籍しているため、先生のサポートを受けながら学べる環境は整っています。ただし、公文の国語教材は日本語を母国語とする子供向けに作られているため、普段あまり日本語に触れていない場合は、教材を解くのが難しいと感じることもあるそうです。そのため、インター校に通う子供の場合は、日本語に触れる時間を家庭でも意識して作ることが大切だと先生は話していました。

幼稚園生はウェイティングがある場合も

幼稚園生もこちらの教室に通うことは可能ですが、まだひらがなで書かれた短い文章が読めないお子さんや、50までの数字が認識できていない場合は、先生と1対1での指導になります。しかし、この教室では先生の人数に限りがあるため、1対1の指導が必要な幼児はすぐに入塾できないこともあり、ウェイティングリストに入る場合があります。長い場合は、1年ほど待つケースもあるそうです。

一方で、家庭である程度学習をしており、一人でプリントを進められるお子さんであれば、年少からでも比較的スムーズに入塾できる場合もあります。小学生の場合は基本的にすぐに入塾が可能とのことです。

弟さんや妹さんが本やパズルをしながら待てるスペースです。

公文の特徴は「自分のペース」

公文の特徴は、一人ひとりの理解度に合わせて学習を進められる点です。バイオハウスのビルには日系の進学塾なども入っていますが、集団授業ではどうしてもクラス全体のペースに合わせる必要があります。そのため苦手な部分をゆっくり学習するのが難しい場合もあります。その点、公文では自分の理解度に合わせて教材を進めることができるため、苦手な部分をしっかり復習することができます。

また公文では特に国語教育を重視しています。国語はすべての教科の基礎となるため、語彙力が不足していると算数や他の教科の理解にも影響してしまうことがあります。

白井先生は、語彙力を伸ばすことが子供の思考力や表現力を高める上で非常に重要だと考えています。子供たちが多くの言葉に触れることで、考える幅や表現の幅が広がっていくと言われています。

月謝について

月謝は1教科2,800バーツです。
会社から教育補助が出る場合は、会社の書式に合わせた領収書の発行も可能です。バンコクでは習い事も非常に多く、水泳・サッカー・ダンス・空手・ピアノなどさまざまなスクールがあります。多くの場合、1回1時間で600〜1000バーツほどの費用がかかります。それと比較すると、公文は週2回で月8回通うことができるため、1回あたりに換算すると約350バーツ程度になります。習い事として考えても比較的通いやすい料金といえるでしょう。

公文への通学と住むエリアについて

公文には送迎サービスはありません。そのため、教室へ通っている子供たちの多くは、プロンポンからトンロー周辺に住んでいるご家庭が中心となっています。エカマイ付近から通う生徒は比較的少ないそうです。

通学方法としては、保護者の方が送り迎えをする場合や、メイドさんと一緒に通うケースが多いとのことです。バイオハウスのビル内にはスターバックスなどのカフェもあるため、保護者がカフェで待っている間に子供が教室で勉強するという家庭もあります。

バイオハウス1階にあるスターバックス

ただし白井先生は、「タイは日本ほど治安が良いわけではないため、できるだけ子供から目を離さないようにしてほしい」と話します。たとえビルの中であっても、保護者の目の届く範囲で過ごすことが望ましいそうです。教室の目の前にトイレがありますが、小学校低学年の子供の場合、保護者がいない場合は先生が付き添うこともあるとのことでした。

今回紹介した公文教室は、スクンビット・ソイ39のバイオハウスにあります。このエリアはプロンポンとトンローの間に位置しており、日本人が多く住むエリアとして知られています。実際に通っている生徒の多くも、プロンポンやトンロー周辺に住んでいる家庭が中心です。

バンコクは渋滞が多いため、習い事や塾に通う場合は自宅からの距離も重要になります。特に幼児や小学生の場合は、通いやすい場所に住むことで送り迎えの負担を減らすことができます。これからバンコクに住む予定のご家庭で、子供の教育環境を重視したい方は、プロンポンやトンロー周辺のエリアを住まいの候補として検討してみるのも良いかもしれません。

公文日本語教室の施設概要

公文日本語教室へのお問い合わせは、以下のQRコード、またはこちらの公式ライン(@412guqno)より日本語でご連絡ください。

住所 Bio House Building, 5th Floor, 55 Soi Sukhumvit 39, Klong Ton-Nua, Wattana, Bangkok 10110
営業時間 月・火・木曜日:14:30 - 17:30
金曜日:14:30 - 18:30
土曜日:09:00 - 15:00
定休日 水・日曜日・祭日
電話 092-519-6299
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