今回紹介するのは、退去チェック時には問題が見当たらなかったにもかかわらず、後日になって高額なダメージ費用を要求され、さらにデポジットの返金が一切行われなかった典型的なNGオーナー事例です。

入居者の退去日に合わせて、オーナー・当社・入居者の三者でルームチェックを行う予定でした。しかし、オーナーは急遽時間が取れないとの理由で欠席し、代理人のみが参加しました。部屋の状態を当社スタッフが確認したところ、室内は非常に丁寧に使用されており、ダメージと判断できる箇所はほぼ見当たりませんでした。通常であれば、この場でルームチェック表に「ダメージなし」の署名をもらう流れになりますが、代理人は「自分にはサインする権限がない」として署名を拒否。これが後のトラブルの火種となります。

チェックから数日後、オーナーから突然大量の写真が送られてきました。そして「ダメージが多く、デポジット8万バーツのうち3万バーツを修理費として差し引く」と一方的な連絡が入ります。しかし、送られてきた写真を確認しても、ルームチェック時と同様に、ダメージと断定できるような箇所は一切ありませんでした。

オーナーから送られてきた室内写真

さらに問題なのは、オーナーが提示した金額に対し、内訳・見積書・請求書といった正当な根拠が何も示されていない点です。バンコクの賃貸では、仮に修理が必要な場合でも、業者が発行した正式な書類がなければ保険も適用されず、本来オーナーが自由に金額を決められるものではありません。

そのため当社は「具体的なダメージ箇所の説明」「修理費用の正式な見積書」を提示するようオーナーへ連絡。しかし、電話は出ず、メールやLINEの返信も一切なし。返答を避けるような状態が続きました。本来、もし仮に3万バーツの修理費があったとしても、残りの5万バーツは速やかに返却する義務がありますが、それすら行われません

デポジット返却期限日まで、当社から何度も連絡を行いましたが、オーナーは音信不通で、返金の意思を示さないまま期限を過ぎてしまいました。結果、入居者が本来受け取るべき8万バーツのデポジットは戻らず、当社が立て替える形で、電気・水道代500バーツを差し引いた 79,500バーツを入居者へ返金しました

その後、当社よりオーナーに対しオーナーが主張する3万バーツのダメージ費用については一旦認め、デポジット8万バーツから差し引いた残り5万バーツの返金を行うよう伝えました。するとこれまで連絡が滞っていたにもかかわらず、オーナーは速やかに対応し、入居者へ5万バーツの返金を行いました。その後、入居者から当社へ返金される形となりました。

ただし差し引かれた3万バーツについては、現在に至るまで具体的なダメージ内容や修理費用の内訳、業者の見積書などは一切提示されておらず、不透明なままとなっています。

今回のケースは、最初からオーナーがデポジットの一部を返すつもりがなく、計画的に行われたものだった可能性もあります。当社では退去時に問題が出ないよう、入居前のファニチャーリスト作成から退去時のルームチェックまで、室内の状態を細部まで確認しダメージ請求の発生を防ぐための対策を徹底していました。しかし、このような悪質なオーナーに当たってしまうと、どれだけ準備をしても効果がなくトラブルを完全に防ぐことはできません

当社ができる最も重要な対策は、こうした悪質オーナーの被害を未然に防ぐため、問題のあるオーナーを「NGオーナー」として社内データベースに登録し、一度でも理不尽な請求や返金拒否を行ったオーナーの物件は、たとえ人気物件で最後の1部屋であっても、お客様へは一切紹介しないことです。しかし、他社ではNGオーナーの情報を持っていない場合が多く、その結果また別の入居者が同じようなトラブルに巻き込まれてしまうという現状があります。

さらに当社では、退去時にオーナーから理不尽なダメージ請求などによりデポジットの返金を拒否された場合、当社が全額を負担する体制を整えております。またご入居中に電子レンジが突然壊れてしまった場合や、入居時に渡された古いキーカードが途中で使えなくなってしまった場合など、本来であればオーナーが対応すべき修理や交換に対して、費用を請求されるようなトラブルが発生した場合でも、当社が代わりに費用を負担するなど、安心してお住まいいただけるようしっかりとサポートいたします

ご入居からご退去まで、すずき不動産でご契約いただいたお客様には、安心して快適に暮らしていただけるよう、ずっと寄り添ってサポートすることが私たちの使命です。

今後も当社では、NGオーナーの情報を蓄積し、同様の問題を未然に防ぐ取り組みを続けてまいります。何があっても、すずき不動産が責任を持ってお客様をサポートいたしますので、どうぞご安心ください。バンコクで安心して物件をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。