今回紹介するのは、オーナーが医師という社会的立場にありながら、デポジットを返金しないまま国外へ移住してしまった非常に悪質な事例です。入居者は2年間同じコンドミニアムに滞在していました。別の物件へ引っ越すことが決まり、通常通り退去時のルームチェックを実施。その結果、大きなダメージはなくデポジット140,000バーツを返金するという内容で、オーナーと合意が取れていました。

しかし、デポジットは返金されず、当社からオーナーへ連絡を行っても状況は改善しませんでした。最初に連絡を取っていた電話番号には二度と応答がなくなり、その後も当社の固定電話の別回線や、これまでオーナーに電話をかけたことのない従業員用の携帯電話番号など、番号を変えながら何度も連絡を試みる状況が続きました。

その都度、電話がつながった際には「必ず返す」「もう少し待ってほしい」といった返答はあるものの、具体的な支払日や送金の実行は一切行われませんでした。返却期限である退去日から2か月が経過してもデポジットの返金が行われなかったため、当社ではやむを得ず、デポジット全額である140,000バーツを立て替えて入居者へ先に返金しました。その後もオーナーに対して継続的に返金を求めて連絡を続けましたが、支払いに応じることはありませんでした。

当社から14万バーツを入居者へ返金

さらに状況は悪化します。オーナーは「海外での仕事がある」という理由を挙げてタイ国外へ移住し、事実上の海外逃亡となりました。一時的に国際電話で連絡が取れる場面はあったものの、その後は知らない電話番号からの着信には一切応答しない状態となってしまいました。

そこで当社は、ジェーンワッタナーにある消費者センターへ相談し、必要書類を整えた上で担当官に介入してもらいました。担当官からは手紙や電話でオーナーへ連絡が行われましたが、これらにも一切応答せず、最終的には「裁判を起こす以外に解決方法はない」として、行政対応は打ち切りとなり、当社が立て替えた14万バーツのデポジットはは返却されないままとなりました

今回の事例では、オーナーが医師という社会的立場にありましたが、退去後の対応を見る限り、肩書きや職業だけではオーナーの誠実さを判断できないという現実を、改めて突きつけられる結果となりました。今回のような悪質なオーナーによる被害を防ぐため、当社では過去の対応履歴やトラブル内容をすべて社内データベースで管理しています。本件のオーナーについても「NGオーナー」として登録し、今後二度と当社のお客様へ紹介することはありません。たとえ条件が良く、人気の高い物件であったとしても、同様のトラブルが起きる可能性がある物件は取り扱わない方針を徹底しています。

当社ではデポジットついてこのような理不尽な返金拒否が発生した場合、入居者に負担を強いることがないよう、当社が全額を立て替え、先に返金する体制を取っています。今回もその方針に基づき、返金を行いました。

さらに退去時に限らずご入居中に発生するトラブルについても同様に対応します。例えば、通常使用の範囲内で電子レンジや家電が突然故障した場合や、入居時に渡された古いキーカードが使用できなくなった場合など、本来はオーナーが対応すべき修理・交換であるにもかかわらず、費用を請求されるケースがあります。そのような理不尽な請求があった場合でも、当社が代わりに費用を負担し、入居者に金銭的な負担がかからないよう対応しています。

当社では、こうした実例を隠すことなく公開し、これからバンコクで物件を探される方にとっての判断材料として役立てていただきたいと考えています。今後も実際に起きた事例をもとに、入居者様が同じトラブルに巻き込まれないための情報発信と、現場での対応力の向上に努めてまいります。

賃貸に関するトラブルは何があっても、すずき不動産が責任を持ってお客様をサポートいたしますので、どうぞご安心ください。 バンコクで安心して物件をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。