退去時のルームチェックはデポジット返金の可否を左右する非常に重要な場面です。今回ご紹介するのは、退去立ち会い時に床材のわずかな異変からダメージ請求へと発展した実際のトラブル事例です。退去時のルームチェックは、当社、オーナー、入居者の三者立ち会いで行われました。その際、部屋の床に使用されていた木目調の塩ビタイルの一部が、よく見るとわずかに膨らんでいることが確認されました。見た目では大きな傷や破損はなく、写真でも分かりにくい程度ですが、良く見ると浮きが感じられる状態でした。
この状況を見たオーナーは、その場で「修理が必要なダメージであり、修理費用として4,000バーツがかかる」と主張しました。一方、入居者としては、故意に傷をつけた覚えはなく、日常生活の中で特別なトラブルもなかったため、納得できず支払いを拒否する姿勢を示しました。するとオーナーは「この4,000バーツのダメージを認めたら、今すぐ残りのデポジットを返却する」という条件を提示してきたのです。
しかし、この床の膨らみが本当に入居者の過失によるものかどうかを判断するのは非常に難しい問題です。塩ビタイルは湿気や施工精度、経年劣化によっても浮きや膨らみが発生することがあります。本来であれば、オーナーがダメージ請求を行う場合、専門業者による正式な見積もりを取得し、その根拠を示した上で請求する必要があります。
ただし、その場で合意しなければ業者を呼んで見積もりを作成する必要があり、結果としてデポジット返却までにさらに時間がかかる可能性があります。加えて、床の修繕はオーナーの判断次第で補修範囲を広くも狭くも設定できてしまうのが実情です。そのため、この場で4,000バーツの支払いを拒否した場合、結果的により高額な見積もりが提示されるリスクも否定できません。
これらの事情を総合的に判断し、当社から4,000バーツのダメージ費用を負担することで、オーナーより入居者へデポジット全額を即時返却してもらう形で合意しました。入居者からは「その場で迅速に対応してもらい、本当に助かった」というお言葉をいただいております。
当社が最も重視しているのは、こうした理不尽な請求を行うオーナーによる被害を未然に防ぐことです。一度でも不当なダメージ請求や返金拒否を行ったオーナーは「NGオーナー」として社内データベースに登録し、たとえ人気物件であってもお客様へご紹介することはありません。
さらに当社では、退去時にオーナーから理不尽な理由でデポジット返金を拒否された場合、当社が全額を負担する体制を整えています。ご入居中の家電故障やキーカード不良など、本来オーナーが対応すべき問題について費用請求を受けた場合でも、当社が責任を持って対応いたします。
ご入居からご退去まで、安心してお住まいいただける環境を提供することが、すずき不動産の使命です。バンコクで賃貸物件をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。







